みなさん、こんにちはこんばんは。
今日も朝から晴れて気持ちの良い空。
スタジオmmkは建物の最上階にあり屋根のないバルコニーが
あるので、晴れた日にバルコニーに出て空を見上げていると
吸い込まれるように何処かへ行きたいなと思ってしまいます。
さて、そんな話と少しリンクしていきますが、前回ご紹介さしあげた
名前を得た新作編み上げブーツのNW boots。名前の由来を少々ご紹介
したいと思います。
このNWはNorth WestのNW、北西部と言う意味です。
今回の下駄箱展で新たに加える仲間を編み上げブーツにしていこうという
話がまとまった時、すぐに頭に浮かんだ場所があります。ロンドンにある
公園、ハムステッドヒースです。このハムステッドヒースがある自治区が
NW地区。北西部に位置する公園です。
ここにはいくつもの丘や池があり、牧草地も。起伏のある広大な
丘陵地に手つかずの状態の原生林が残り、公園というよりは森の
ような場所。油断すると迷子になってしまうようなことも。
しかし美術品が展示されている建物や彫刻家の作品が並ぶ庭があって
文化的な楽しみ方ができたり、カフェもあって息抜きが出来る
スペースもあったり、と訪ねて行く人それぞれの楽しみ方を味わえる
素敵な場所です。
そのハムステッドヒースの中でも私が好きなのは「丘」。
丘にはいたるところにベンチが。
見上げるように登ると視界には地平線のように広がる丘の頂上。
丘の上から見下ろせば一方は広がる丘肌、一方にはロンドンの街。
ベンチに座って上を見れば何もなく一面に広がる空。
ふっと力が抜けるような、反対に力がみなぎるようなそんな場所で
その全てが心地よくて、ロンドン滞在中は幾度と足を運び、色んな
想いと共にその丘を登りました。
あれから20年ほど経ち、ブーツを作りながら「このブーツを履いて
今あの丘を登ったら、どんな気持ちになるかな」と瞬時に丘を登る
姿が目に浮かんできました。そうなると想像は止まらず、ストールを
ぐるぐる巻きにしてリュックを背負い、NW bootsを履いて丘を登って
みたくなり、今すぐでも飛び立って行きたい気持ちに。そして丘にある
ベンチに座り見える景色をみて今だったら何を感じるだろうな、と。
そんな気持ちが湧き上がったブーツ。前回の下駄箱展でご紹介した靴
リンバーに続き、少しだけまたロンドンのスパイスを入れさせて
もらいました。ただ、毎回靴に名前をつけるのは、作る靴への責任を
高めたくてやっているのでご用命の際には「新しい編み上げの〜」なんて
呼び方でも全然構いませんのでお好きな呼び方で読んでください。
(実際にNW bootsって呼んでもらったらかなり照れちゃうかも、です)
短い期間ではあったけど、ロンドンは若かりし頃に時間を過ごし、
その後の人生の大きな軸を作ってくれた場所。今があの頃思い描い
ていたような人生なのかは全く思い出せないけど、
(というよりも、思い描けもできないぐらいあまちゃんだったかも)
今でも折に触れてロンドンで過ごした時間が私を作っているなと感じる
ことが多く、好きとか嫌いという言葉では表せない、必要な場所なので
まだまだこれからの人生にも影響を与えそうです。
今日もご覧いただきありがとうございました。
NW地区はロンドン滞在期間の半分以上で居を構えた地区でも。
生活の場だったこともとても大切なポイントに。この靴も暮らしに
寄り添える一足となりますように。
(堀部)
mmkの下駄箱展vol.04
12月18(金)〜21日(月)神楽坂フラスコ
二年ぶりのスタジオmmk式靴の受注会です。靴の受注のほか、
カバンや小物類のオリジナルアイテムの販売もいたします。
お誘い合わせの上、お越しいただけたら嬉しいです。
案内状をご希望の方がいらっしゃいましたら是非ご連絡ください。
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