活動のご報告2〜スタジオmmk式アカデミック・アドバンスドクラス〜

こんにちはこんばんは。

またまた少し間が空いてしまいそうになりましたが・・
前回に引き続きこの頃の活動のご報告です。

今回はスタジオmmkのアカデミック部門である靴作り教室、
のさらなる発展形としてこの春から始めたアドバンスドクラスに
ついてです。

簡単にいうと、靴作りの専攻科のような感じです。
でも学校ではなく、あくまで靴作りの深掘り。
正確にいうとスタジオmmkのモノ作りをより
細かく伝えて行くクラス。

学校とは異なるので、専門クラスという表現も
違うかなと思い、スタジオmmk式アカデミック・
アドバンスドクラスという名目にすることにしました。

(元々、靴教室や革小物ワークショップを
スタジオmmk式アカデミックと呼んでいました。
言葉遊び好きが高じてなんでも名前を付けたがる
癖があるもので・・特に深い意味はありません。。)

さて、本題。

靴作り教室は3時間のクラスを月に4回、それぞれの
ペースで靴やカバン、小物類を作る場として開催していますが
長く通ってくれている生徒さんの一人から、靴作りをもっと
深掘りしていきたいとの相談を受けたのが昨年のこと。

「え、私たちでいいの?というかうちで大丈夫なの?
他にもいいところ色々あるよ!」

なんて言葉があっさり出てしまったぐらい、靴工房運営
20年も経つにも関わらず、まだまだ作り手の下っ端と
いう心持ちのままでいた私にとって嬉しいと同時に驚きが
隠しきれず。

というのとは裏腹に、モノづくりを続けて来た中で
技術がないとできないこと、技術があるだけじゃ
どうにもならないこと、足りないことから見えること、
そもそも技術以前の話とか、モノコトの捉え方などなど・・

モノ作りを通して持てるようになったクリアな目線を
伝えて行くこともものづくりの指導者の役割なんじゃないかと、
ここ数年感じてもいて。

ただ靴教室は基本的に楽しくものづくりと向き合う場のまま
にしておきたいな、と。ものづくりは楽しさを見出すほど苦しさも
生まれるのが現実なので、教室の皆さんとも良き関係を築けているし
このままのスタイルもいいかなとという思い始めていた矢先の
今回の相談。

今こそ自分たちのものづくりをこれまでと違った角度から
伝えられる良いチャンスなんじゃないのだろうか?と自分自身に
問いかけ、アドバンスドクラスという名義で始めることにしました。

始まったばかりでまだまだ手探り状態なのもあり、
今はまだ自分たち側からの目線が優先となってしまってますが、
せっかくもらった良い機会なので忘れかけていた指導を
受ける側の視点を思い出していけたらなとも。

まだまだ続く(と思っている)自分たちのものづくり人生。
今回新たに始めたプロジェクトを通して、新たな視線が
持てるかな?と自分自身にも期待。

アドバンスドクラスについてはまた書いていこうと思います。
引き続きよろしくお願いします。

なお、アドバンスドクラスは現時点では定期募集は特に
考えてはいなくて、靴教室でのものづくりを通してもっと
深掘りしていきたいなと思ってくれた方との個別対応と
していくつもりです。まずは靴作り教室へご参加いただき、
スタジオmmkのものづくりを知ってもらえたら嬉しいなと
思います。よろしくお願いします。

靴作り教室についてはこちらから。
生徒さん作の靴や鞄のページはこちらより。

この頃のこと20220708

こんにちはこんばんは。

今年に入ってスタジオmmkのコレクションに加わった
サイドエラスティックシューズのグリニッジです。

ブログでも製作過程を載せていましたが、
完成形をしっかり載せていなかったので、
遅ればせながらで恐縮ですがご紹介を、です。

こちらはオーダーで製作したものです。

つま先にはストレートチップ、革が切り替わる
ラインに沿って飾り穴を施しました。

特筆すべき点はやはり履き口の内外に隠しゴムを入れ
足入れをより容易にした点と、ゴムが入ることで
より深い履き口となり、ホールド性が高いところです。

ソールは革底に合成クレープゴムを滑り止めとしてつま先と
ヒールに施しています。粘度の高い素材なのでクッション性も良く、
でも耐久性も高いので長時間の着用にもおすすめです。

これから年を重ねるにあたり、足下の安定と
軽やかに足を滑り入れることのできる構造は
お出かけをより楽しみにさせてくれるんじゃないかなと
未来の自分への明るい期待を込めて、紐靴党の私ですが
今回はスリッポンタイプで作り上げました。

カチッと感のある服装にもカジュアルなお洋服にも、
どちらにも合わせやすいと思います。女性にも男性にも
年齢問わず試していただきたい一足です。

グリニッジを生み出すにあたっては、私の心の中の声が
スタートでした。このことについては次の投稿で
つらつらと書きたいと思います。

いつも最後までお読みいただきありがとうございます。
また書きます。

スタジオmmk 鈴木満美子

WSアイテム:ショルダーバッグ

こんにちはこんばんは。

今日は前回ご紹介したトートバッグに続き、ワークショップ用の新しいアイテムの
ショルダーバッグのご紹介です。

今回も比較的工程が多いアイテムのため、複数回ご参加いただくプログラム
となりますがトライしたい作業内容によってメニューをご用意しています。

はじめにショルダーバッグの詳細のご案内です。

ーーーーーーーー

縦型の袋状のシンプルな構造です。

サイズは縦約20cm 横約15cm マチ約5cm
ベルト最長約120cm〜最短約60cm

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斜めがけベルトは12mmの細ベルトです。
コキというバックルで長さ調整ができるようになっています。
最長約120cm〜最短約60cm
なおベルトは2枚仕立てでミシンがけをして仕上げます。

ーーーーーーーーーー

バッグの留め具は15ミリ幅のベルトをギボシで固定する
タイプです。ギボシを通す穴は3つ入ります。
ベルトは2枚仕立てでミシンがけをして仕上げます。

ーーーーーーーーー

バッグ背面には外ポケットを付けています。
ポケットの内径は横約12cm 縦約14cm
ポケットは内側にとりつけることも可能です。

ーーーーーーーーー

写真の荷物をバッグに収めてみました。
全て納めても少し余裕があります。

ーーーーーーーーーー

バッグを斜めがけした様子。
細仕立てのベルトのため体によく沿います。

ーーーーーーーーーー

金具は2色、シルバーまたはゴールドです。

ーーーーーーーーーー

革はこれまで通り、オーダーでメインで使用している
イタリア製タンニンなめしを中心に良質のものをご用意いたします。

お色はストックのあるものの中からご希望に合うものを
お選びいただけます。(ストックは常時変動するため
お問い合わせの際にご希望のお色をお聞かせください)

ーーーーーーーーー

今回ご紹介のショルダーバッグは工程数は前回ご紹介のトートバッグより
少なめですが、ミシンの工程が入ったり縫い方が少し変則的となるため
小さいアイテムではありますが初級というよりは中級寄りの初級、
といったプログラムとなります。

一方で、裁断・ミシンを省いた工程ですと初心者の方でも安心して
ご参加いただけると思います。

裁断もミシンをやってみたい、という方もいれば、まずは形にしてみたい
という方もいらっしゃると思いますので、それぞれにあったプログラムを
ご用意しています。

〜〜〜〜〜

:参加費は1クラス3時間で3850円です
:参加回数は自宅での宿題を行った上での目安ですが、完成までの
参加回数には個人差があります
:基本的に一色仕上げとなりますが、2色以上の組み合わせの場合は
価格が変動します。お問合せください。

〜〜〜〜

1、裁断から全て自分で行う場合 →当日革の色を選べます 
(作業内容:裁断・ミシン・革磨き・穴あけ・手縫い)

→材料費12000円〜➕参加費(参加回数目安4~5回)
※参加費は4回分を前払い、追加は都度3850円お支払い

2、裁断とミシンはこちらで行い穴あけのみご自身で行う場合 →革の色は事前予約制
(作業内容:穴あけ・革磨き・手縫い)

→仕込み料金込みの材料費15000円〜➕参加費(参加回数目安3~4回)
※参加費は3回分を前払い、追加は都度3850円お支払い

3、裁断・縫製・穴あけをこちらで行い手縫いのみ自分で作業→革の色は事前予約制
(作業内容:手縫い、一部革磨き)

→仕込み料金込みの材料費16500円➕参加費(参加回数目安2~3回
※参加費は2回分を前払い、追加は都度3850円お支払い

ーーーーーー

ご用意する革は経年変化を楽しめる良質なイタリア製の
タンニンなめし革です。作るだけでなく、使いながらその変化も
楽しんでいただける一品となっております。この機会に革を
使ったものづくりに挑戦していただけたら嬉しいです。

開催日は当面の間、靴教室と当日開催となりますが、2名以上
ご希望がある場合は個別で日程を定めたいと思います。
お友達同士でのご参加など、ご希望がありましたら是非
お問い合わせください。

関心寄せてくださった方がいらっしゃいましたら是非お気軽に
お問い合わせください。お問い合わせお待ちしております。

ーーーーーー

なお、こちらのアイテムはオーダーもお受けしております。
オーダーに関しましては30000円〜(税別)も承っております。

直接お会いしての打ち合わせのほか、メールやzoomなどの
ビデオ通話等のオンラインでの打ち合わせも承っております。
お気軽にお問い合わせください。重ね重ね、お問い合わせ
お待ちしております。

ーーーーーーーー
インスタグラム 製作アルバムページ
https://www.instagram.com/studio_mmk/

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WSアイテム:トートバッグver.02

こんにちはこんばんは。

今日は前回の予告通り、ワークショップ用の新しいアイテムの
トートバッグのご紹介です。

工程が多いアイテムのため、複数回ご参加いただくプログラムとなりますが
トライしたい作業内容によってメニューをご用意しています。

はじめにトートバッグの詳細のご案内です。

ーーーーーー

ご覧の通りのザ ・トートバッグの仕上がりです。
サイズ:横約30cm(バック口)縦約20cm マチ約13cm ハンドル長約30cm

ーーーーー

裏地はありませんが縫い目をたくさん走らせ鞄自体のハリを
保つようにしています。

ーーーーー

ポケットは外ポケットのほか、バッグ内部にも一つつけています。

ーーーーー

平置きにした荷物を入れた様子。
入れた荷物は長財布、ポーチ、キーケース、スマホ、車の鍵。
全てを入れてバッグの半分ぐらいに収まってます。

ーーーーーー

トートを手に持った様子。
どの体型の方が持っても同じ使用感になる仕上がりです。
写真のように手に持っても腕に通しても邪魔にならない
大きさかなと思います。
(モデルの身長は168センチです)

ーーーー

革はこれまで通り、オーダーでメインで使用している
イタリア製タンニンなめしを中心に良質のものをご用意いたします。

お色はストックのあるものの中からご希望に合うものを
お選びいただけます。(ストックは常時変動するため
お問い合わせの際にご希望のお色をお聞かせください)

ーーーーーーー

冒頭でお伝えしましたが、今回のトートバッグは工程が多いため
複数回のご参加で完成させるプログラムとなります。

裁断からやってみた方もいれば穴あけからの作業が良い方、
まずは手縫いだけをやってみたいという方、とトライしたい作業内容も
異なるため、それぞれにあったプログラムをご用意しています。

〜〜〜〜〜

:参加費は1クラス3時間で3850円です
:参加回数は自宅での宿題を行った上での目安ですが、完成までの
参加回数には個人差があります
:基本的に一色仕上げとなりますが、2色以上の組み合わせの場合は
価格が変動します。お問合せください

〜〜〜〜

1、裁断から全て自分で行う場合 →当日革の色を選べます 
(作業内容:裁断・革磨き・穴あけ・手縫い)

→材料費16000円〜➕参加費(参加回数目安5~6回)
※参加費は5回分を前払い、追加は都度3850円お支払い

2、裁断はこちらで行い穴あけから自分で作業→革の色は事前予約制
(作業内容:穴あけ・革磨き・手縫い)

→仕込み料金込みの材料費19500円〜➕参加費(参加回数目安4~5回)
※参加費は4回分を前払い、追加は都度3850円お支払い

3、裁断・穴あけは全てこちらで行い、手縫いのみ自分で作業→革の色は事前予約制
(作業内容:手縫い、一部革磨き)

→仕込み料金込みの材料費22500円➕参加費(参加回数目安3~4回
※参加費は3回分を前払い、追加は都度3850円お支払い

ーーーーーー

今回ご紹介のトートバッグは工程数は多いものの、作業自体は
難しい内容はほとんどなく、初心者の方でも十分楽しめる
プログラムとなっております。

また、ご用意する革は経年変化を楽しめる良質なイタリア製の
タンニンなめし革です。作るだけでなく、使いながらその変化も
楽しんでいただける一品となっております。この機会に革を
使ったものづくりに挑戦していただけたら嬉しいです。

開催日は当面の間、靴教室と当日開催となりますが、2名以上
ご希望がある場合は個別で日程を定めたいと思います。
お友達同士でのご参加など、ご希望がありましたら是非
お問い合わせください。

関心寄せてくださった方がいらっしゃいましたら是非お気軽に
お問い合わせください。お問い合わせお待ちしております。

ーーーーーー

なお、こちらのアイテムはオーダーもお受けしております。
オーダーに関しましては50600円〜承っております。

直接お会いしての打ち合わせのほか、メールやzoomなどの
ビデオ通話等のオンラインでの打ち合わせも承っております。
お気軽にお問い合わせください。重ね重ね、お問い合わせ
お待ちしております。

次回はショルダーバッグについてのご案内となります。
こちらもどうぞ宜しくお願いします。

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WS用新アイテムのご案内

こんにちはこんばんは。

今年こそちゃんとブログを書こう、

と思っていたのに気が付けばもう3月・・
改めまして、お久しぶりです。こんにちはこんばんは。

今日は何を書こうかなと思ってあれこれ考えましたが
新年早々に宣言していた
「靴教室やワークショップのお仕事も精力的に」
の部分をご案内していこうかなと思います。

これまでも靴教室とは別で出張ワークショップなどを中心に
革小物にフォーカスしたワークショップを開催しておりました。
その際にある程度メニューがあると参加しやすいかなと思い
日常で使いやすいものを中心に定番アイテムとして様々な
アイテムをご提案してきましたが、久しぶりに新しいものを
増やしました。

今回は二つ、トートバッグとショルダーバッグです。
どちらも小ぶりながら勝手よくお使いいただけるものに
仕上がりました。

トートバッグ

トートバッグを持ったところ

ショルダーバッグ

ショルダーバッグを体にかけたところ

元々は出張ワークショップ用として形にし始めたのですが、
予期せず(いや、予感はしてたけど)我が地域は蔓延防止策の
対象エリアに。

今回は複数回ご参加いただくプログラムのため積極的に
自分のテリトリーではない場所で人集めをすることに
前向きになるのはやはり難しく‥、

と少し落ち込み気味だった時に実物を見た靴教室の生徒さんや
日頃から革小物ワークショップに関心寄せてくれている方々が
SNSの投稿を見て問い合わせくださったりして、まずは
自分達のフィールドで始めてみよう、となった次第です。

すでにたくさんの方に作っていただいていて、ぜひまだご覧いただいて
いない方にもお伝えしたいなという気持ちになりました。

と、少し長くなってしまいましたので今日はここまでとさせてください。
次回まずはトートバッグについてご案内したいと思います。引き続き
お付き合いいただければ嬉しいです。よろしくお願いします。

なお、トートバッグとショルダーバッグのどちらもオーダーも
お受けしています。

オーダーについても各アイテムのご案内の際にお伝えしていきたいと
思います。重ね重ねよろしくお願いします。

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今年もよろしくお願いします2022

こんにちはこんばんは。

そして、遅ればせながら、今年もよろしくおねがいします。

毎年、年末もダラダラと何かをし、年始も割と早々に何かしら
してはいるものの、靴教室がお休みだとなんとなく作業部屋の
空気もフリーズした感覚。

ですが、昨日無事に年明け一回目の靴教室となり無事に
スタジオmmkの2022年がスタートした気持ちです。

改めまして、2022年もどうぞ宜しくお願いします。

今年は靴をたくさん作る年になればいいなと強く思っています。
いや、誓います。

この情勢の影響もあり、ここ数年は特に革靴に対する世の中の
視線が大きく変わってしまったと体感しています。

実際に私も外出は以前に比べてかなり減り、様々な場で
スニーカーを履く機会も増え、靴屋でありながら革靴を
履く機会が減っていたのも事実。

ただ、その一方で時折ある外出時には、何を着て行こうか、
何を履いていこうかと考える時間も実に楽しく。そんな時に
下駄箱に安心して履ける革靴があることがどれだけ嬉しいこと
なのか、と以前に増して感じました。

以前は「おしゃれは足元から」という言葉は少し大袈裟だなと
思っていたけども、おしゃれを楽しむにはソレをサポートする
靴がないと成り立たないな、という意訳的気づきがありました。

これからも靴屋としては決して背を向けてはいけない言葉として
心に刻みながら、安心しておしゃれを楽しめる靴をオーダーお仕事でも
靴教室もでご提案していけたらと思っています。革靴に気持ちが
寄ってきましたらぜひご相談ください。

そして今年は靴教室やワークショップお仕事もより精力的に
取り組んでいけたらとあれこれ考えてます。

この情勢になってすぐころ、モノ作りの世界は実に無力だと
感じた時もありましたが、実際に教室やワークショップの
場にはこれまで通り楽しさが溢れる豊かな時間流れ、私は
本当に救われてばかりでしたし、ご参加の生徒さんや参加者の
皆さんからもこの場があってよかったと言っていただくことも
多かったです。

さらにモノ作りって作業の積み重ねではあるんだけども、
と同時に取捨選択の繰り返しでも。この相反する二つを
行き来しながら先に進むのが実に心地よいというか痛快
というか。靴教室やワークショップでもこの感覚を楽しんで
くれている人が多いのかな?と感じました。

これからもモノづくりを通してスタジオmmkの強みを
活かした楽しい時間をご提案していけたらと考えています。
靴作りモノ作を始めたいな、再開したいな、なんて方が
いたら是非お問合せください。ご一緒できれば嬉しいです。

年明け早々、長尺ブログとなり失礼しました。
これもまたスタジオmmkの特徴ですね、、。
懲りずにお付き合いいただけたら幸せ、です。

改めまして、今年もよろしくお願いします。

スタジオmmk 鈴木克利・満美子

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新しい靴のこと05

こんにちはこんばんは。

すっかり間が空いてしまい、気がつけば11月。
はっとするほど時間が経つのが早いです。

10月後半は出張ワークショップのご依頼があったり、
別ワークショップのご依頼の打ち合わせやその準備があったり等々、
あまり製作に集中する時間がなかったのですが、11月はちょっと
ゆったりめのスケジュールをとってオーダー作業と新しい靴の製作に
集中しようと思っています。

早速ですが新しい靴のこと、その後です。

前回出た修正点を元に型紙をおこし直し、次のステップに進みました。
まずは一足、完成形を作っていきます。早速ですが裁断に入りました。

写真は先日、オットに裁断してもらった時の様子です。

これまでもこんなトピックの投稿の時は話題にしていますが
スタジオmmkでは裁断の全てをオットが担当しています。

彼の裁断スタイルは少しイレギュラーで靴用の道具を使って
裁断することはほとんどなく、基本的にはアートナイフと言われる
ペン型のカッターを使います。

アートナイフのメリットは細い刃先で繊細なラインを描けるところ。
靴はほとんどが曲線なので革用包丁だと動かしづらいんだそうです。

実際に彼の刃裁きを見ていると実に滑らかで、レーザーカッターで裁断した
かのような裁断面に身内ながら見入ってしまいます。

諸刃の剣のことわざのように、メリットがあればデメリットももちろんあって、
まずは刃が柔らかいのでコシのある革を裁断するときは思ったように刃が
動いてくれないことが多いです。

裁断している様子を見ると実に優雅な動きをしているのだけれども、
刃がスムースに動くように刃の握り方をこまめに変えたり、革を支える
場所を刃の動きに合わせてこまめに変えたり、と工夫をしながら
裁断しています。

あとは切れ味がすぐに鈍ってしまうので替刃のストックが
切れないように在庫管理が意外と大変。

とあとのはそれほど大きなデメリットではないですが、
こんな感じで、スタジオmmkは分業をしながら二人で一足の靴を
仕上げています。

ちなみに、この後の工程となるミシンの作業もオットの担当です。

作業が進んだらまた書きます。

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新しい靴のこと03

こんにちはこんばんは。

今日も新しい靴のこと少し書きます。

正確には、新しい靴を作っている途中のこと、ですね。
チラチラ見せているわりに具体的に靴のデザインに触れてなくって
すみません。(ちょっと時差のある)現場ライブと思って
ご覧いただけたら嬉しいです。

前回までにお話ししていた革パターンをもとに仕上げた型紙で
フィッティングモデルを作っていきます。

フィッティングモデルというのは試し履き用の靴のことです。

ラフの段階ではあくまで革でラインを見るだけでしたが、実際に
足を入れることで見えてくる細かい修正点と、全身で見た時の
バランスなどを見ていきます。

そして肝心なこと。実際に履いた時に足と脚、そして歩行に
どのような影響を及ぼすかを見ていきます。フィッティングの
一番の目的です。

靴単体として良きラインとバランスが出せたとしても、良き
フィッティングが得られなければ結果的に活躍する一足には
ならないのが靴作りの難しいところ。

ということで、フィッティングモデルは簡略化する場所もありますが、
本番の靴と同じ工程で仕上げていきます。

裏革も付けるし、芯材も入れます。実際に歩くので仮の底材も付けて
中敷材も入れてその具合を見ていきます。


フィッティングモデル01号、まずはつりこみまで終わりました。
実際に履いて次のステップに進みます。果たして前に進めるか、
それとも振り出しに戻るのか。

さて、
今回は当初のイメージではブローギングを前提として作り始めました。
フィッティングモデルでは片足は省略という意味も込めてフローギング
一切なしでやってみたところ


あれれ?シンプルな切り替えだけも実に良い。とても良い。
ずっと見ていたら、こっちも履きたいかも?ってなっている私たち。

ただ、ブローギングなしとなると視覚的に受ける印象が変わって
しまうので、バンプの切り替え場所などはこのままでは詰まり気味な
印象となっちゃう。さぁ、困った。どうしようかな。
ブローギングなしバージョンの型紙作りにも入った方いいかも?!

今日もご覧いただきありがとうございました。

また書きます。

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新しい靴のこと02

こんにちはこんばんは。

空気はすっかり秋めいてきましたね。
と、書き出した今日は30度を超えてますが・・


しかし、入ってくる空気が程よく乾いていて
窓を開け放っての作業は実に心地よいです。

ってことで今日も新しい靴のことを少し綴ります。

前回はラフを作ってラインを見るところまでお伝えしましたが、
そのラフを私は「革パターン」と呼んでます。

ちなみに革パターンという言葉は業界用語でもなんでもなく、
私が勝手に呼んでいるだけで、(おそらく)そんな言葉は
どの靴作り現場にも存在しないです。お許しください。

話を戻しましてその革パターン、じゃぁなんでそんな呼び方を
しているかというと、ラフで作るアッパーに直接ラインを加えたり
切り込みを入れて理想のラインを探っていくからです。
洋裁の立体裁断のような手技、かなと思います。

木型の上で描いたラインを紙に落とし込み、その型紙をもとに
革を裁断してまた木型に戻すのですが、立体→平面→立体と
繰り返すうちに誤差が生じます。

誤差が生じる理由はいろいろです。平面と立体の違いや、縫い目が入る
ことでかかるテンションの影響、素材の特性、などなど。

あとは、頭の中では理想的と思っていたラインも立体に乗せると
なんじゃこりゃ!?って雰囲気に成ってしまうことも多く(汗)

ラフの段階でそこを減らす/なくせればいいのですが、なかなか
読み切れず、私は何度か繰り返して本パターン作りに入るようにしています。
答えが分かっているのに答えが出ない、実に歯痒い時間。

でも、個人的にはこの歯痒い時間が大好きでして。
想定したことが的外れじゃなかった時は嬉しいし、
仮に的外れだったとしても、本当の的が見えてくるし。
あとは、この時間だけは本当に自分たちのための時間って感じで
単純にゲームのようで楽しい。

おまけ話のような感じですが、
若い頃に少しだけお洋服作りを学びました。

結局お仕事になることはなく、ただの服好きの人で終わったなと思って
いましたが、型紙や縫製の際のあれこれにそのとき得た知識が役立って
いると思うと服作りを学んでいてよかったなと思うことが多いです。

何より、靴はお洋服を引き立てるバイプレイヤー
はスタジオmmkのモットーの一つ。

やっぱりね、お洋服って存在が靴を生かすし活かすな、と。わずかだけども
お洋服の知識が体に残っていたおかげで靴作りと靴をいろんな角度から
見れてるなー、と。

秋冬、皆さんもおしゃれしてお出かけくださいね。

また書きます。

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足もシフトチェンジ

こんにちはこんばんは。

長い雨が続いた関東地方でした。大雨だった地域の皆さんに
できる限り不便がなかったことをただただ願うばかりです。
引き続き安全にお過ごしいただければ、です。

今日はひとしなシリーズは一旦お休みして、最近のスタジオmmk
の製作現場レポートを少々。

今年はリピートのお客様からのご依頼が多いです。
10年以上のお付き合いとなる方も多く、互いに元気に年を
重ねられたことを嬉しく思うばかりです。

と同時に、互いに若い頃と明らかに体は変わってきていて、木型の
見直しや新たな素材のご提案が重要となってきました。

足長(23.5cmとか25cm、って表現する足のサイズ)に大きく変化が
ないのでお客様ご自身は小さな違和感程度のことが多いですが、実際に
採寸してみると足周寸法(足の幅や甲の高さなどなど)には大きな
変化がある事が多いです。

足周寸法こそ靴においては大切な要素なので、木型を見直したり
すでにお納めしている靴に対しては中敷類で調整をご提案したり。
あとは素材でもフィット感が変わってくるので新たな素材のご紹介も。

ちょっとの施しで歩行の楽さが変わるのであれば、やらないよりも
やった方が良い、というのが火を見るよりも明らかで。リピートの
お客様には良きタイミングでご提案させてもらってます。

好きなものを、その好きだった時のイメージのまま歳を重ねようと思うと
どこかでチューンナップやシフトチェンジが必要なんじゃないかな、と
個人的に思ってます。もし今履いている靴に以前のような便利さを
感じなくなったら是非ご相談ください。

さて一方で、前回の長財布の記事でも少し触れましたが、好みは突然違う
道に進むことも。特に体と気持ちってリンクしているので体の変化に合わせて
身につけたいものの好みも変わってきたり。実際に私もそういうことが
増えてきました。そんな時も是非お話聞かせてください。互いに発見が
あってますます楽しいオーダーになると思います。

今日もご覧いただきありがとうございました。
また現場よりあれこれレポします。

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