tinyに憧れた末


本来有るべき大きさを縮小させて小さいサイズにすると
何でも可愛らしく見えてしまうのはどうしてなのでしょうか?
小さいものを大きくするとあんまり可愛らしくないのに。
例えば写真のようなベビィちゃん靴。
大人の靴のカタチを縮小させると小生意気で可愛いなぁーと思っちゃいます。
街中で2.3歳くらいの子供がウエスタンブーツのカタチを模したブーツを
履いていたりすると「やるねー、おしゃれだねー」と思うけど、カエルの絵の
長靴を大人が履いた日にゃぁ「大人なんだからちゃんとしなさい」ってな
話になることでしょう。
ということで何かの縮小版をみるとついついうっとりするmmk、
このうっとりする才能を何かに発揮できないかなぁと思い、とあるものを作ってみました。

ミニミニパンデイロです。
パンデイロはパーカッションの一種で、見た目はタンバリンと殆ど一緒です。
有名な奏者にはマルコス・スザーノって方がいます。この方の演奏スバラシイです。

ペンギンも演奏!観客はマトリョーシカペンギンのみ。ペンくん、要精進ですな。
ミニパンだけでは分かりづらいのでリアルパンデイロの上に乗っけてみました。

マカロン級の小ささです。実際に「マカロンですか?」って聞いて来た
生徒さんがいました。精査すべきところも有りますが、初号機としては
かなりイイ出来じゃないかなぁと自画自賛。
そしてこのパンデイロ、サンバなんかでも使われていますが、
(mmkはサンバはやりませんがたたけるリズムパターンはサンバだけです。。)
mmkも習っているカポエィラの音楽演奏にも使われています。
(カポエィラ用のパンデイロは楽曲演奏用のものと若干作りが異なるようですが)
ちょうど先月でカポエィラの先生が立ち上げた支部が1周年を迎え(パチパチ〜!)
皆でお祝いをしよう!って話になりました。
いつもお世話になっている先生に何かお礼&お祝いをしたいなぁと思っていたので、
ここはいっちょ使い道ほぼゼロ、ややギャグ的ではありますが。。お祝いの品物と
言うことで、ミニミニパンデイロを用意させていただいたのでした。
練習中、速攻体力がなくなってついて行けなくなっちゃうし、忘却力が
凄まじいので言われたことをすぐ忘れてしまうのに、いつも丁寧に
ご指導下さる先生にはいつも感謝の気持ちで一杯でございます。
先生、本当にありがとうございます&おめでとうございます!

以前もこのmmk日記に登場したことあります、センセです。
ケーキはカポエィラ友だちのAチャンが用意してくれました。激ウマ。
Aちゃん、ありがとね。

ボンジーアやブエノスディアスではありませんが

前回のトップラインの仕様の続き。
前回ご紹介したイタリアンテープとフレンチテープ以外にも様々な
仕様があります。まずは、、
切りっぱなし。

Iさんの前ゴムスリッポン。このようなカジュアルなデザインのときは
切りっぱなしが合ってます。しかし裁断面がトップラインになるので
裁断がごまかせないという難しさをはらんでます。
折り込み。

Tくんのチャッカブーツ。折り込みはかなりオーソドックスなトップラインの
仕様の一つ。実際の仕上がりラインよりも5ミリほど大きく革を裁ち、
革端を薄くすいて補強テープとともに仕上がりのラインに合わせて折っていきます。
袋縫い。

Bさんの編み上げブーツ。呼んで字の如くトップラインが袋状になっていて
縫い目が出ない仕様。このすっきり加減にBさんは袋縫いをすっかり
気に入っているらしいです。
裏から縫って表に返した時に奇麗なラインが出た時は最高に嬉しいです。
玉出し。

こちらはmmkのウチハネくつのマカロニちゃん。
玉出しは切りっぱなしのトップと裏革の間に細革を使って作った
テープを挟み込んでトップラインを縫う仕様。イタリアンテープや
フレンチテープ同様に挟み込む革の色を変えるとアクセントになって
イイです。
イタリアンテープやフレンチテープ、玉出しなど、テープを使った仕様は
先述したように装飾性はもちろんですが、補強という機能も兼ね備えています。
1日数千トンという負荷が足にかかると言われています。靴はあの小さな世界で
その負荷を足とともに支えるものなのできちんと強度も考えて作らないと
いけませんね〜。
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ボンジョルノやボンジュールなど

靴の履き口の事をトップラインと言います。
そのトップラインの仕様は様々ですが、最近靴教室では自然発生的に
ちょっとしたバトルが繰り広げられています。トップラインダンスバトル。
まずはイタリアンテープ陣営。

Kさんのストラップシューズのトップライン。

こちらもストラップシューズ。作り手はOさん。
イタリアンテープは切りっぱなしのトップラインを革テープで覆って
その革テープの革端をミシンで縫うと言う仕様。
この革テープの幅や厚みでエレガントになったりカジュアルになったり。
細くすればするほどミシンが難しくなるので細くしたい人は限界に
挑戦するのもアリ。
そしてフレンチテープ陣営。

Tさんの5ホールブーツ。

Aさんのウチハネ風コンビシューズ。センターのところが狭すぎて
緊張し過ぎて縫いながら笑いが止まらず。

Aさんのストラップ付きスリッポン。こちらもベロの付け根が狭すぎて
縫いながら独り言が止まらず。

Tさんのウエスタンブーツ。フレンチテープの嵐。
よく耳にする呼び方は「パイピング」や「テープ取り」かもしれませんが、
一部ではこの仕様をフレンチテープとも呼ぶらしいです。
フレンチテープは革の細テープを切りっぱなしのトップラインに合わせ、
その革端を縫った後に細テープを革端に巻き付けるように裏返す、という仕様。
すると写真のようにポコっとしたトップラインに。ポコ加減はトップに来る
革の厚みや革テープの厚みなどを調節することで好みの出具合に変えられます。
フレンチテープと言えば洋裁屋さんなどでよく見かけるリボンのような
ものなので、細革テープも含めて総称でフレンチテープと呼んでいるのかなぁ。
ということで今のところフレンチテープ陣営が優勢のようです。
イタリアンテープもフレンチテープも装飾性があるので、アッパーの革と
色をかえると色みで遊べるし、同色にしたとしても陰影がついて
どちらにしても靴自体にアクセントが付いて良い感じですね。さらに
トップの補強にもなります。
ちなみに。。。

mmkも最近フレンチテープの仕様のブーツを作りました。
フレンチテープまたまた優勢?!
このブーツ、Tさんの5ホールに酷似しているじゃないか!
とお思いの方も多いかもしれませんが。。Tさんへのトリビュートですよ、
トリビュート〜!とか言ってみたり。。
実際にTさんのが格好良かったので真似っこしました。エヘヘ。
トップラインの仕様はこの二つ以外にもあるので次回ご紹介致します〜。
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隙あらば横取り


今日の靴教室は午前午後通し作業の方が4名。
うち3名がつり込みでした。

ちなみにこちらはつり込み作業の一幕。
裁断した革を縫い、縫い終わったものを芯を入れて木型にのせていく作業。
3名同時につり込みになったのは初めてのこと。
mmk靴はつり込みに使う最重要ツールのワニ(革をつまめて、引けて、
そして釘を打てるペンチのような見た目の道具)は3つしかありません。
(3本?3丁?どれが正しい数え方なのかはわかりません。。。)
今日は1足目の仮靴の方1名、1足目の本番靴の方1名、4足目の仮靴の方1名、
という具合で、mmkが片足一緒につり込んで説明しながらの作業が必要な方が
2名いらしたため、ワニが足りないという非常事態が発生!!
しかしだからと言って初めての方へ口頭で説明して合点がいくよう作業
ではないので、誰かがワニを置いた隙に横からさっと取って作業をして、
その方が必要なころにそっと元に戻し、そしてまた別の方のワニを
横取りしては戻し。。の繰返し。
ズルッ子mmkはなんとか危機を切り抜け皆さん予定のところまで
進むことが出来ました。ふー、ちょっとした達成感!
とか言っている場合でもないですね。。
考えてみると今までこのような状態になったことがなかったので
こんな事もあるのでもう一つ新しく買い足さないと行けないなぁと思った
一日でした。

全然関係ないですが、昨日近所のスーパーに行ったときにスーパーに来ていた
お客さんが停めたと思われる自転車のカゴが大変なことになっていたので
思わず激写してしまいました。
服を来たイヌさんとネコさんが布に覆われたカゴに押し込まれ、そして
はみ出ている。。。不自然を超越し、2匹は達観しかなり自然に寄り添い
合っていてまさに渾然一体。
どんな飼い主さんなのか見てみたくて暫く入り口付近に隠れてみていたのですが、
姿を現さなかったためそそくさと退散。多分一番不自然だったのはmmkでしょうね。。