最近では実に珍しくなった連日更新のmmkです。
先月に引き続きmmk靴工房のメインサイトを更新しました。
今回も沢山の生徒さん達のあれこれが素敵に仕上がっています。
是非ともご覧下さい!
あわせまして、靴教室の空き状況も更新しています。
今回は夜のクラスと日曜日のクラスに空きが出ています。日中はお仕事、
週末は遊び!という方に夜のクラスはお勧めです。暫く夜のクラスは
空きがない状態でしたが、夜の時間であればやってみたいな、という方が
いらっしゃいましたらこの機会に是非一度見学にいらして下さい。
そして、mmkアイテムも少し更新しています。
紐なし靴ページではローファーを、革小物ページでは鞄とキーケースです。
こちらも御覧頂けたら嬉しいです。
そのローファーですが、お客さまからの強いご希望でクロコダイルの革を
用いて製作しました。今まで、あまりエチゾチックレザー自体を用いることが
なく、クロコダイルに関しては全くの初めてで、素材について初めて
知ることが沢山有りました。その他、今回のこのローファー製作を
通して初めて知ることが沢山あり、まだまだ知りたいことが沢山あるなぁと
改めて思う一足でした。
知りたいことが何なのかが分かる瞬間は気分がいいなぁ〜。
だからモノ作りはやめられないですね。
月別アーカイブ: 2012年6月
お世話になっている方から奥様へプレゼントするキーケースの製作依頼を
受けました。靴以外のものもご依頼いただけるなんて本当にありがたいことです。
ですが、カバンや革小物はまだまだご提案できるものが少なくて、
お客様からのご要望を伺ってから考えることが多いのですが、今回は
「こんなのがあったらいいなー」
とお客様の頭の中にあるものを絵に興していただき製作することになりました。
そのご希望のキーケースの仕様をファックスしていただいたらとっても
わかりやすい絵で、仕様も的確にかかれておりました。すばらしいっ。
「絵に興せたものは具現化できる」という持論が私にはありまして、聞いた
だけでは作れるかどうか判断できないときは、絵に興せるかどうかで判断
しています。子供かよ!って突っ込み入りそうなところですね、ここ。
正確には仕様を考えながら何度も絵を描き直し、完成させたい形の絵を興し、
その後さらにその完成形にいたるまでの作業の流れもラフに絵に興してみるのです。
つまりその絵を起こす作業自体が設計図のようなもので、ここまで出来れば
あとはサンプル作りで精査していけば作れるでしょ、って判断です。
で、今回ご依頼いただいたキーケースは先述したようにお客様の頭の中の
「こういうのがあったらいいなあ」という要素を取り込んだ、でもあまり見かけ
ない構造のものでした。既に完成形の絵は出来上がってはいましたが、
今までに経験のない構造だったので設計図作りの作業は結構時間がかかって
しまい、またまた完成までにお客様をお待たせしてしまいました。。。
どういう構造かというと
鍵三種が付けられて、さらにカード入れも。
そして反対面には小銭入れ。
小銭入れの付いたキーケースは結構あるのですが、ファスナータイプだったり、
キーケースと同じ面に小銭入れを付けているものが多いようです。しかしこれだと
一体感がなくてすっきりしない、と言うことで小銭入れはキーケースの背面に。
しかしただ背面につけただけだと取ってつけた感じになってしまう。。
そこでキーケースと小銭入れのそれぞれがばらばらの印象にならないために
小銭入れとキーケースのフタを、そしてキーケースの内フタと小銭入れの内フタを、
それぞれ一枚の革で仕立てて両方フタをした状態の時にはツルリとした一体感を
出すという構造にすることに。ここの部分収まりよくするためにかなり考えたぞー。
おかげでお描きいただいた絵のような構造で仕上げることが出来て、また経験値
ポイントがアップしました。アリガトウございました!あとは奥様が喜んで
くださることを祈るばかりです。
しかしですねー、今回改めて絵心があるってのはすばらしいなぁと思いました。
っていうか絵心ある人がうらやましいです。
私mmk、もの作りをする身として恥ずかしいぐらいに絵心がなくて、先述の
「設計図作り」をしている最中に描いている絵をみてS氏には
「これはこれは随分と個性的な絵ですこと。。。」
と嫌味を言われるほどなのです。とほほ。
つまり、設計図作りで何度も絵を描く作業をしているのは個性を抑えた
絵を描くためでもあるわけです。いつか「個性のない絵を描くね」と
いわれたいものです。