みなさま、こんにちはこんばんは。
前回の投稿よりすっかり時間が経ち、大雪が2回降ったりオリンピックが
始まってすっかり寝不足だったりと色々ですがいかがお過ごしでしょうか・・?
色々と言えば、この仕事をしているとどうしても色のことを考えずには
話が先に進まないと言うことが多いです。(以前裏地の色合いのことで
ここで少し触れましたが)赤1つとっても暗めの赤もあれば
朱色のようなオレンジに近いような赤もあったりして、人それぞれ色の解釈も
違ったりするので心を決めるのが難しい半面、履き心地や使い勝手などの構造
とは全く関係のないところで楽しめる部分でもあるので実に面白いです。
先日「色選びが難しいから持っているものは黒ばっかり」と言う方と会いました。
私からすると黒ってすっごく難しい色で、取り入れるのが難しいと思う時期が
長かったぐらい。
もの作りを始めて黒と言うのは他の色にも増して色々な表情があるので、
少し矛盾した表現になりますが、その黒にあわせる色次第で黒なのに黒じゃ
なくなったり、黒がより黒になったりと、実に遊びのある色だなということに
気がつきました。黒って白よりも何色にも染まる色なんですよね。
例えばトップの写真、黒の革に茶色の糸で縫い、茶色の靴ひもを通すだけで
柔らかい印象になって、黒然(?)とはしなくなるし、
また同じ黒の革でも
黒の糸で縫うとぴしっとしまってスッキリしてきたりと、メインの色よりも
+αの色合いがそのもののフレームを作り上げているような気がします。
こうやって色々考えると黒に黒の糸で縫うにしても、「黒だから黒で縫う」と
近道はせずに、黒だけど黒じゃないので縫ってみて、色々試したけどやっぱり黒で
縫ってあるのが好みかもな?と色々探ってみるのも世界が広がって楽しいですね。
色々ありますね。
手縫い糸は
20色程ご用意しています。差し色選びに迷ったら是非ご相談ください。
とくに茶色やベージュはそれだけでも何色もあるので、好みのトーンを
探すのも楽しさの1つです。
ちなみに、手縫い糸に関してはどうしても好みの色がない時は
麻糸を染めて作ったりもしています。(最近はあまりやってないんですが・・)
色糸作りはその作業自体が楽しいのと、染め上がった時の色がイメージにより近いと
すっごく満足度高し。ちなみに染色の定番・ダイロンにお世話になっています。
数色の染め粉を混ぜて色を作るのが実験のようです。みなさまも是非色々と試して
みて下さい。
今日もご覧頂きありがとうございました。
色々試しつつも、どうも自分のものを作る時は同じような色合いで作ってしまうのが
反省点。まずは発信者が色々試さないと駄目ですね。