こんにちはこんばんは。
寒さが戻る、のフレーズを短周期で耳にするこのごろですね。
また明日からお天気下り坂のようです。
さて今日は取り掛かっていたお仕事のことを少し。
ご縁があり知り合った方から、思い出の品を使ってバッグを
仕立てて欲しいとのご依頼を受けました。
思い出の品というのは長年趣味として作ってきた作品の一つ。
その趣味はもう長らくやっていないので素材やらなんやらを
断捨離していたのだけれども、幾つかの作品はどうしても
手放すことが(気持ち的に)難しく、残していたものを生活に
取り入れられないだろうかと考えていたところで、この度の
ご縁でした。
ご依頼主さまは私の親とほぼ同年代。一言で言ってしまえば
シニアの方です。高齢の方が欲するものはどんな要素なんだろうと
作り手目線で考えてみたけども、”自分自身が高齢だったら”という
想像は実に難しいということにすぐに気が付き、今回は普段使い
勝手が良いと感じるカバンの大きさや素材、重さなどを細かく
細かくヒヤリングしお仕立ていたしました。
その年齢に達していないと見えないことが本当に多いな、とこの頃
つくづく感じます。年齢的なこともあるとは思いますが、もの作りの
歴が浅かった頃にはあまり抱かなかった感情というか感覚というか。
お客様の望むことのうち、言葉にならない部分をすくい上げていく
大切さを改めて感じるお仕事になりました。
今回は実にパーソナルなご依頼なため、お仕立てしたバッグ自体を
SNSやHPにアップするのは一旦控えようと思ってます。製作途中の
様子を小さくご紹介となります。ごめんなさい。
ただ、今回の製作は個人的にも「あれ、これ使い勝手絶対いい」と
感じる仕上がりに。決してこれまで見たことない構造でもないし
おそらく人生のどこかで使ってきているはずなのに。
その点でも目からウロコの製作にもなりました。いつか靴屋の
カバンの新作としてご紹介できればいいなと思ってます。
スタジオmmk 鈴木満美子
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