こんにちはこんばんは。
舌の根が乾かぬうちに、
とは自分のためにある言葉と言わんばかりに、前回
ブログをちゃんと書こうと思っているみたいなフレーズを
口ずさんだのに、結局また1ヶ月以上空いてしまい・・
お恥ずかしながら1ヶ月以上ぶりに、改めまして
こんにちはこんばんは。
前回は靴屋のエプロンを作っています、
とお伝えしておりましたが、形は決まり色展開しながら
製作に入りました。今日からその詳細を少しずつ。
靴屋のエプロンを作るにあたり、そのエプロンに
求めることをリストアップしました。
1、作業を安全に行えること
2、お手入れしやすい素材であること
3、好きな色合いであること
優先順位的には圧倒的に1番は大切に、
でもそれをしっかり機能させるために2、3は
1番と僅差なぐらいに外せない要素として、
靴屋のエプロン開発を始めました。
今日は1の「作業を安全に行えること」について。
当たり前なのですが、エプロンは靴作りに限らず
安全にそしてその作業に集中できるように、
そしてお洋服や体を守る作業着であるべきと思います。
例えばお料理をしているときに、ちょっとゆったり
したシャツ類などを着ているのにエプロンをせずに
火を扱ったり水を使うとその裾のたるみが邪魔をして
作業がしづらいだけでなく、引火や濡れ・汚れの原因に。
エプロン一枚身につけているだけでそのリスクはぐっと
下げられる。その感覚と全く同じです。
話を靴作りに戻します。
靴作りは立って行う作業の時と、座って行う作業があります。
もっというと前屈みに立って作業をする時と直立状態の作業、
低い座って行う作業もあれば高さのある椅子に座る作業も。
加えて刃物やヤスリ、さらにはグラインダーなど、
危険性が決して低くはない道具や機材を多用する
ことが多く、作業がしづらい身なりはリスクが高い
だけでなく、作業のパフォーマンスもガクッと下がってしまう。
さまざまなコンディションが交錯する中で集中して作業を
行うために小さなストレスをできるだけ減らしたい、
けども、市販のものには理想に一歩及ばずなことが多く。
積年の想いを形したいという願望が今回のエプロン開発と
なりました。
まず初めに思いついたのは首紐左右両方ともの長さ調整を
できるようにして、さらに取り外せるようにしたいということ。
長さ調整ができるようにしたい理由は胸当て部分が
しっかり体に乗ってほしい時ととゆとりが欲しい時が
作業姿勢や内容によってよって異なることが一番の
理由。胸元が詰まって首紐を何度も無意識に触って
しまうのがとにかく小さなストレスでした。
さらに、靴作りにおいては支点・作用点が利き手とは
限らないため、作業中にどちらの手でも長さ調整が
すぐにできると楽だなとも常々感じていました。
加えて、製品には洗い替え用の首紐を1本用意しました。
首元は汗をかきやすいので取り外せることで首紐だけを
洗うことができるようにするとよりこまめにお洗濯が
できるだけでなく、首紐は一番擦れやすいのですが
洗い替えを用意することで劣化の速度を遅らせることが
できるな、とも。
巷に売られているエプロンでも長さ調整ができるものは
多く見られるのですが、左右どちらでも長さを変えられ、
さらに首紐自体を外せるものを見たことがなかったので
実際にこのアイディがうまく働くかどうか不安が
よぎりましたが、結果的に靴づくりの現場においては
とてもうまく機能してくれています。
今は試作エプロンをつけながらいい塩梅の首紐の長さを
探っているところです。
と、1について伝え始めただけでこんなに長文になって
しまいました・・。
1についてはもう少しお伝えしたいことがあるのですが
また次回に。
今度こそは間があまりあかないで書くことを目指します。
スタジオmmk 鈴木満美子
〜エプロン詳細〜
価格:15400円(税込)
リネン100%
ジャンバーホック4段階調整首紐(片側2段ずつ)