絵心かぁ〜


お世話になっている方から奥様へプレゼントするキーケースの製作依頼を
受けました。靴以外のものもご依頼いただけるなんて本当にありがたいことです。
ですが、カバンや革小物はまだまだご提案できるものが少なくて、
お客様からのご要望を伺ってから考えることが多いのですが、今回は
「こんなのがあったらいいなー」
とお客様の頭の中にあるものを絵に興していただき製作することになりました。
そのご希望のキーケースの仕様をファックスしていただいたらとっても
わかりやすい絵で、仕様も的確にかかれておりました。すばらしいっ。
「絵に興せたものは具現化できる」という持論が私にはありまして、聞いた
だけでは作れるかどうか判断できないときは、絵に興せるかどうかで判断
しています。子供かよ!って突っ込み入りそうなところですね、ここ。
正確には仕様を考えながら何度も絵を描き直し、完成させたい形の絵を興し、
その後さらにその完成形にいたるまでの作業の流れもラフに絵に興してみるのです。
つまりその絵を起こす作業自体が設計図のようなもので、ここまで出来れば
あとはサンプル作りで精査していけば作れるでしょ、って判断です。
で、今回ご依頼いただいたキーケースは先述したようにお客様の頭の中の
「こういうのがあったらいいなあ」という要素を取り込んだ、でもあまり見かけ
ない構造のものでした。既に完成形の絵は出来上がってはいましたが、
今までに経験のない構造だったので設計図作りの作業は結構時間がかかって
しまい、またまた完成までにお客様をお待たせしてしまいました。。。
どういう構造かというと
鍵三種が付けられて、さらにカード入れも。
そして反対面には小銭入れ。
小銭入れの付いたキーケースは結構あるのですが、ファスナータイプだったり、
キーケースと同じ面に小銭入れを付けているものが多いようです。しかしこれだと
一体感がなくてすっきりしない、と言うことで小銭入れはキーケースの背面に。
しかしただ背面につけただけだと取ってつけた感じになってしまう。。
そこでキーケースと小銭入れのそれぞれがばらばらの印象にならないために
小銭入れとキーケースのフタを、そしてキーケースの内フタと小銭入れの内フタを、
それぞれ一枚の革で仕立てて両方フタをした状態の時にはツルリとした一体感を
出すという構造にすることに。ここの部分収まりよくするためにかなり考えたぞー。
おかげでお描きいただいた絵のような構造で仕上げることが出来て、また経験値
ポイントがアップしました。アリガトウございました!あとは奥様が喜んで
くださることを祈るばかりです。
しかしですねー、今回改めて絵心があるってのはすばらしいなぁと思いました。
っていうか絵心ある人がうらやましいです。
私mmk、もの作りをする身として恥ずかしいぐらいに絵心がなくて、先述の
「設計図作り」をしている最中に描いている絵をみてS氏には
「これはこれは随分と個性的な絵ですこと。。。」
と嫌味を言われるほどなのです。とほほ。
つまり、設計図作りで何度も絵を描く作業をしているのは個性を抑えた
絵を描くためでもあるわけです。いつか「個性のない絵を描くね」と
いわれたいものです。

絵心かぁ〜” への2件のコメント

  1. AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_7_3) AppleWebKit/534.55.3 (KHTML, like Gecko) Version/5.1.5 Safari/534.55.3
    ご主人の奥様に対する深い愛情と、オーダーに丁寧に応えるmmk先生と。
    贈り物を渡されるシーンを想像してじーんとしてしまいました。
    きっと素敵なご夫婦なんでしょうね。

  2. AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_6_8) AppleWebKit/534.57.2 (KHTML, like Gecko) Version/5.1.7 Safari/534.57.2
    >K子さま
    嬉しいコメントありがとう!
    奥様には直接お会いしたことないんだけど、お話伺う限り「奥様の喜び=ご主人の喜び」のまぶしいぐらいの素敵夫婦、なので今回は奥様のためでもあり、ご主人のためでもありな一品でした。出来ないと言えない性格もこういうとき良い方に発揮するね(笑)