フルオーダーの経験値


ご注文いただいたアレコレは写真を撮っておきます。
しかし狭いmmkくつ作業部屋、立派な撮影台を置く場所がある訳もないので、
もっぱら作業台を撮影用に使っています。
今週は二足納品があるので今日その靴を撮影しているときに、そういえば
この作業台はmmk人生で唯一のフルオーダーで作ってもらったものだと
気がつきました。
自分の工房を持つとなったときにスペースのことよりも、作業台どうしようかな、
と思った記憶があります。しかもなぜか買うという選択肢はなくてオーダー
しようと思ったのです。あれこれ出費が嵩んでいたはずなのに、ビンボー人が
なぜそんなことを思ったのかなぁ、不思議だな。
オーダー受けて仕事する人間ですが、オーダーしたことなどなくて、どの程度まで
要望を言ってよいのか分からずとにかく沢山わがままを言いたい放題した記憶が
あります。
サイズはこれで、天板の厚みはこうで、ガンガン叩くから釘は使わないでとか
とか、角のアールは付けすぎずでもきちんと付けて、とか家具のことなど何も
分からないくせに知ったような口であれこれ言って、木材なんて詳しくないのに
どこかでみたチーク材の雰囲気がすっかり気に入ってチーク材以外はあり得ない
とか偉そうなことを言い、しまいには相当値切ってみたりとか。。。
とにかく思いの丈を隅から隅までズズズイッとお伝えして、それはそれは
家具屋さんは困ったことでしょうねぇ。でもこちらの要望はすべて書き留めて
こちらの仕事の話も興味深く聞いてもらったのを良く憶えています。
幸い、まぁまぁ若いねーちゃんが(事実、当時は若かった!)のこのこと
やって来てあれやこれやべらべら喋っている姿がよほど必死で哀れだったのか、
それとも職人のおじいさんの仕事ぶりに私がえらく感動したことに気を良くして
くれたのか、最後はその職人のおじいさんが全部希望通りにできるよって言って
くれて希望を汲んだものを作ってもらえることになりました。
おかげでとてもとても作業がしやすくて、一心不乱に叩く作業があっても
全然へっちゃらなぐらい頑丈で、そして木材もどんどんいい味になって行って、
この作業台は大のお気に入りです。
こう考えるとお客様はもちろん、生徒さんも、要望が何なのかなってのを上手く
引き出すためにも、靴や足以外の色々なことも沢山お話しして、
「こういうのがご希望かな?」
って考えて、あれこれ提案していかないと行けないなって改めて思いました。
お喋りするってとっても大切ですね。
これからはよりお喋りに精を出して行こうと思います。
って日頃からべらべら喋りまくっているので、今まで通りなくらいで
十分そうですけどね、えへへ。