大きな力の小さな相棒


5月末の出張控え、ただ今フィッティング用の靴を製作中。
写真はつり込み現場です。
つり込みの時に大変重宝しているのがこのミニミニ椅子です。
これは友人が仕事のつてを使って幼稚園で使われていたものを
入手してくれて、昨年の下駄箱展のときにディスプレイ用にと
プレゼントしてくれたものでしたが、実際に靴作りの現場でも
大変役に立つ小さな相棒です。
つり込みや、出し縫い、コバ切りなんかは低い椅子の方が
重心が下がって作業がしやすいのですが、幼児用椅子がこんなに
効率良く作業が出来るアイテムとは使うまで思いもしませんでした。
背もたれも付いているのでちょっと疲れたなー、ってときは
寄りかかれるし。この椅子で作業をする時は普段の椅子がテーブルに
変身。こんな風にまわりに道具をセッティングするのもオママゴトを
しているみたい、とちょっと楽しんでみたり。
今さらですが改めまして。。。
Jちゃん、アリガトねー。

注意散漫力の集大成


注文靴の木型補正が数日続いています。
写真は補正完了、補正中、補正待ちな木型たちです。
木型の補正は厚手の革を貼って削り出し、また貼って削る、、
の繰返し。三歩進んで二歩下がるです。場合には気が付いたら
四、五歩下がることもあり、なかなか補正が終わりませぬ。
この日記を御覧の察しが良い方ならお気付きだとは思いますが、
注意散漫力に長けるmmk、同じ作業が続いてて音楽やラジオだけでは
散漫性をごまかせず途中で他の事をしたい病にかかってます。
でも補正は一気にやってしまう方があとあと楽なのでここで
頑張る他ありません。
ってことで考えました。
DVDをポータブルプレイヤで流してみました。
そして飲み物も用意してみました。
さらにおやつも置いてみました。

するとどうでしょう、先ほどまでの散漫力が嘘のように補正に集中。
基本的には包丁で、やすりで、下を向いたまま削って削って。そして
時々顔をあげておやつを食べつつお茶をすすり、映像をチラ見。
好きなものに囲まれた安心感で散漫力が補正されたのでしょうか?!
ちなみに今日の映像は話に入り込まないような台詞なしアニメ。
写真のは「或る旅人の人生」と言うものです。(これすごく好き)
そして、はたと気が付いてしまいました。
単純に1人で作業をしているのが寂しいだけなのでは、
と、、、、。さーてと、明日は何をみよっかな。。。

色にも季節がありました〜


mmkくつで愛用している革のサンプルです。
革はイタリア製のものが多く、輸入元が付けた名前も
イタリア語が多いです。その名前を日本語に訳すと
けやき てんとうむし 栗の木 あじさい。。。
勿論「灰色」とか「オリーブ色」なんて色の通りの名前も
多いですが、色をモノに例えているものが多く、季節感を
感じられますモノも多いです。
お花や食材そして行事、旬や季節を大切にして生活する民族の日本人。
靴を作る時には革の色合いだけでなく名前も意識して作るとちょっと楽しい
かもな、って思いました。
追伸:Sさん、赤って言ってた色は「てんとうむし」ってさっき
   思い出しました。あと、かえでじゃなくて「けやき」でした。。。
   せっかくメープルシロップで盛り上がったのに、ゴメンナサイ!

お近くにお越しの際はお飲みよりくださいませませ


3月8日より福岡へ行ってまいります。
今回は友人CHIKくんが主を務める北野珈琲の多大なる
協力を得て、お仕事をかねての訪福となりました。
世に言う出張ってやつですねー。主さま、ありがとうございます!
現在その北野珈琲にてmmkくつのサンプルを数足展示して
いただいています。お近くにお立ち寄りの際は珈琲を飲みに
行くついでに流し目でmmkくつを見てやってくださーい。
北野珈琲 
福岡県福岡市南区長住3-2-1
092-561-5517
(残念がらホームページは現在お休み中のようです。
 Tくん、早くリニューアルしてねー。)
mmkは実はそれほど珈琲飲みではなかったのですが、北野珈琲の
珈琲を飲むようになってから珈琲が好きになりました。難しいことは
良くわからないけど色々飲んでみて自分にあっているなぁと感じます。
身近な人が自分の好みに合ったものを提供してくれるなんて超ラッキー、
ですね。mmkもそんな作り手を目指しマース。

可愛くできたので


先日話題にした持ち手間違えバッグの間違えていないほう、
つまりお客様へお渡しするほうにお約束どおり葉っぱのモチーフを
つけました。
と言っても微妙な配置や角度で雰囲気が変わってしまうので
mmk一人では決められずお客様にいらしていただきおしゃべり
&お茶をしながらお客様と一緒に配置を決めて、お客様の前で
取り付け。
可愛く出来たーと二人で感動して思わずパチリ。
そして何よりこうやってお客様と一緒に試行錯誤しながら
仕上げることが出来たのがとーっても楽しかったです。
気がついたら2時間ぐらいお引止めしておりました。。。
ぜひまた楽しいアイディアを一緒に具現化できると嬉しいです。

うっかりの産物


正しい持ち手の付け位置

間違ってしまった持ち手の付け位置
お客様からご注文いただいた鞄の持ち手の付け位置を一箇所だけ
10ミリ間違えてしまいました。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、間違ってしまったほうは
向かって左側が少し内に入っているのが分かりますでしょうか。。。?
たかが10ミリと思ってしまいそうですが、今回はこの状態に
更に葉っぱのモチーフをつけることになっているので持ち手が
アンバランスでは葉っぱが付いたときのバランスも崩れてしまうため
もちろん作り直しです。。。。
ということでこんな感じで時々やらかしてしまうこともあったりですが、
こんな場合は前向きに考えてサンプルにしたり、使えないわけというわけでは
ないのでmmkの私物と化すのです。ちょうど春に向けて写真のジェンツーに
合わせられる小さめの共革バッグが欲しいなぁと思っていたので一石二鳥って
やつですよ。(負け惜しみとか言わないでくださいね。。。)
他にも、革小物を作るときは必ず一度サンプルを数回作るのですが、
そのサンプルは見本と化すことはもちろん、やっぱりmmkの私物化され

鞄の中は試作品だらけなわけです。
写真にはないですが、以前お化粧品ポーチ用に試作した小物入れは
DSケースとなったり、タバコケースはデジカメケースとなったりと
新たな発見もあったり。
でもバッグ イン バッグズ状態で鞄がいつも重たいです。。。

親子みたいです


いやぁ、気がつけば1月が終わろうとしていますねぇ。
あわてて更新しています。毎日のぞいてくれているかもしれない
あなた様、ごめんなさい。
もともとグウタラ気質なmmk、お正月休み後なかなか
エンジンがかからず、いやかけずにうだうだしていたので
やるべきことはしっかりたまり、1月後半はあくせくした
毎日でした。やれやれな性格ですが、引き続きよろしく
お願いします。。。
写真は靴作りには欠かせない革包丁です。小さいのと大きいの、
ではなく刃を研いで研いでと長年使っているとこんなに短くなって
しまうんですよ。
しかしさすがにこの短さでは刃も研げなくなってきたのでそろそろ
引退かなと思って新しいのを一本新調しました。
靴教室では意外と刃が短いほうが手元が安定して使いやすい、
というよりも刃が長いと不安ってことで短いのもなかなかの人気
だったりもするので、お役御免とさせてしまうのもちょっぴり
残念だったりしますねぇ。でも研いでも切れ味がイマイチになって
来たので一軍からは引退。二軍に回ってもらいます。
初代さん、ひとまずお疲れ様でした。
いやぁ、よく使い込んだなぁ。柄の色も全然違う。
と、こんな身近なところに歴史を感じることの出来る靴作りは
いいものですねぇ。

2009年もよろしくお願いします!!


—stitch by stitch—
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします!!
2008年は年の初めにひそかに「何かカタチになるものを」
という思いを抱き、最終的に下駄箱展という自分なりの
表現の場を持つことができ、それに向かって猛ダッシュな
一年でした。
色々なことが初めてづくしで振り返れば慌しかったなぁと
思いますが、心が折れず楽しく過ごせたのはすべて
周りの人々に支えていただけたおかげだと思っています。
改めましてありがとうございました。
今年も多くのことはやっぱり出来ないだろうとは思いますが
出来ることはしっかりと、着実・誠実にやっていく所存です。
今年も変わらぬご指導をよろしくお願いします!
靴教室も今年はもっと充実していきますよ!
そのためにはmmk自身の土台をもっともっとしっかりして
いけませんね!日々精進してまいりますので靴教室にご参加の
皆様、今年も変わら思いをよろしくお願いします〜!

何年ぶりかに1月1日に初詣に行きました、大黒様のいる神社に。。。
ちょっとは潤いがやってくるといいなぁ、なんてねぇ。
大黒様、今年こそ?!ヨロシクです。

エコなのか、セコなのか。 其の二


mmkセコプロジェクトはまだまだ続きます。
今回は補強テープです。
革は買ったときは硬くてパリリとしていても、使い込むうちに
芯が揉み解されてやわらかく馴染んでいきます。馴染んだ革は
風合いが出ていい雰囲気になりますが、その反面革の強度が
落ちてしまうのです。
靴ヒモ通しや手縫いの穴を開けたり、足当たりを良くする為に
革をすいたり(革を薄くそぐこと)と、革が弱くなってしまう
作業工程が靴作りには存在します。
しかし靴は一日中履かれ、歩かれで結構な運動量で酷使されるもの。
そこで製作段階でしっかり補強をしてあげることで、パリッとした
雰囲気を残すことが出来ます。そんな補強作業に大活躍なのが
補強テープ。
世の中便利なもので、上記のようなテープ状になった補強テープが
売られているのですねー。用途に応じてさまざまなタイプがあって
とても便利です。テープにははじめから接着剤がついているので
作業効率も良い!
。。。のですが
・色が選べない
・オイルの強い革だとすぐにはがれてしまう
・しばらく使わないとテープの接着剤が劣化してしまう
などなどの理由から基本的には便利だけど、ちょっと困るなー、なんて
ところもmmkにとっては多かったりするのです。
mmkくつはオイルの強い革をよく使うので作業途中ではがれて
来てしまい、その都度張りなおしてイライラしてみたり、また大量生産
しているわけではないので、しばらくテープを使わない、なんてことも多く
久しぶりにテープを使おうと思ったらテープが劣化していてゲンナリしたり、
更に派手ーな色の革を使ってヒモ靴を作っていざヒモ穴を開けたら穴の
断面に全然違う色のテープが見えてちょっとテンション下がったり。。。
などなど。
そこでセコなmmkが目をつけたのが余り革です。
靴は基本的には曲線なので、無駄なく裁断しようとしても必ず
余り革が出てきてしまいます。そんな余り革を細長く切って機械で
機械でぺらぺらにすいて革テープを作ってノリを塗ればあらま、
とっても素敵な伸び止テープの完成〜。

こうすれば革も無駄なく使えるし、色もそろっていて見えないお洒落に心も満足〜。
(本当に誰にも見えないけど。。。)
更にこのやり方だとテープが全然はがれてこないので作業中のイライラも解消!
ちょっと勢いあまってこんな風に色分けしてボックスを作ってみたりとか。

ここまでやると達成感というか征服感?!があるのです、なはは。
まぁ一つ難点は
・革を切る→すく→ノリを塗る→張る
と工程がたくさんあって既成のテープなら5秒ですむところを
3分くらいかかってしまうのですよねぇ。。。
これって得しているようで損しているってやつですかねぇ。。
しかし、しかし、mmkセコプロジェクトはまだまだ続くのです。。。

エコなのか、セコなのか。 其の一


靴作りでは釘を使う作業が多いです。
ただ、釘を打ったままでは仕上げられないので
打った後に抜くことがほとんどで、抜いた釘は
ご覧のようにクズ釘入れに行きますが。。。。
ただ、打ち所が良かったり(?)すると、一度使っても
釘が曲がらなかったり、頭がつぶれずにすんだりすることも
多いので

クズ釘入れ行きになった釘たちをチェックして、蘇生組みとお陀仏組みと
組み分けをしてます。で、蘇生組みはまた釘としての二度目の釘道を歩むべく、
釘入れに行き

またこうやって靴作りに使われるのです。

釘はとても小さいものなので、つい軽んじて外した釘をすべて
クズ釘入れに入れてしまいがちです。ですが、こうやって使えるものを
残しておいてまた使えば、環境にもお財布にもとてもエコですよねー。
最近は率先してクズ釘入れに入れる前に選別してくれる生徒さんが
増えてきました。スバラシスバラシ。
どちらかといえばセコいって話も耳にしますが。。。。
こうやって無駄を出来るだけ出さずにもの作りができるのは
手作りならではのすばらしい要素と思いますね。